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1940年代から1950年代の就職人気企業は石炭会社でした。当時石炭は「黒いダイヤ」などと呼ばれて、産業の発展になくてはならないものでした。ですから、当時の学生の多くは石炭会社への就職を希望したのです。倍率が高くなるのですから、当然、優秀な学生が石炭会社に入社しました。 しかし、1950年代後半になるとエネルギー源は石油となり、一気に斜陽産業化していきます。石炭会社に就職した優秀な社員は炭坑閉山やリストラといった後ろ向きの仕事に精力を傾けざるをえませんでした。そして、今では日本国内に石炭産業は細々と存在しているにすぎません。当時のブランド企業であった石炭会社に就職した人のビジネスパーソン生活は苦しいこと一色だったということになります。